「月刊 日鱗」


「庭池」 と題して掲載されました。

 内容は・・・

 昭和58年に家を建てた際に造った庭池であり、水量20トン、濾過槽は4トン。偶然、石組みの総重量も20トンであり、このあたりはよく知られた野呂山の石を自分で調達した。特徴のある主石は加工したように見えるが自然の造形である。
 思い起こせば親の代から庭には池があり、鯉飼育は少年期の頃から途切れることなくずっと続けているので、かれこれ60年になる。
 この間、骨董・盆栽・カメラ・伝書鳩等さまざまな趣味をもってきたが、結局のところ鯉以上のものとは出会わなかった。
 なぜ私にとって鯉が一番なのかなどと考えたこともないが、その理由として思いつくのは鯉が美しいからだろう。それはしなやかな泳姿であり、色彩であり、あるいは成長過程にも惹かれるのではないかと思う。
 そうすると餌にしても市販のペレットでは飽き足らず、ハチミツやニンニク、卵など加え、あれこれと手間をかける。
 私は、今も現役で仕事をしているが、鯉のために働いているようなものである。

(「日鱗 2011年3月号」より)


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